【ネタバレ注意】劇場版ラブライブ!サンシャイン!!感想
※劇場版ラブライブ!サンシャイン!!をまだ見ていない人は絶対に見ないでください※
そろそろいいかな?
はい。ネタバレを気にしてふせったーを使うのがめんどくさいのと、感想だけでもとてもTwitterに抑えきれるものではなかったので記事の方にまとめさせていただきます。
目次
構成
劇場版サンシャインの内容は大まかに4部構成。
この記事では便宜上、以下の通り呼び分けていきます。
1.序編
2.イタリア編
3.Saint Snow編
4.新Aqours編
感想
メタファーの解釈
劇場版サンシャインでは重要なメタファーがいくつか出てくるので、自分の解釈を超簡単にですが提示しておきます。
- 虹 → 過去(軌跡)
- 羽根 → 輝き
- 紙飛行機 → 意志
このへんの解釈はフィーリングでも楽しめるので、余り意味を固定化しない方が逆に良いかもしれません。
みんなで叶える物語
鞠莉の願いをAqoursで叶えた。
新Aqoursの願いを浦の星と新学校の生徒みんなで叶えた。
3年生の願いを新Aqoursが叶え、新Aqoursの物語を3年生が叶えた。
「みんなで叶える物語」というのはかつてμ’sが掲げたスローガンでした。
Aqoursは「0から1へ、1からその先へ」をキャッチコピーに足掻く物語でしたが、劇場版では理亞の夢を叶えるためにAqoursが動いてくれて、極めつけにはダイヤさんが「叶えてあげましょう、みんなで」って言ってて、μ'sの魂はちゃんと受け継がれているんだなって泣いちゃいました。
Over the Rainbowの意味
新Aqours編で、千歌が「青い鳥が虹の上を飛べたように」と言っていました。
これがいつなのかが本当に分かりません。WONDERFUL STORIES?
ただ直訳的には虹の上、過去の先にある輝きってことで、個人的にはアフターストーリーぐらいの意味で捉えています。
子供と紙飛行機
子供は流石に心象風景ですね。子供のように純粋で等身大な行動原理の直喩だと考えます。序章でも新Aqours編でも、紙飛行機を投げたのは子供の姿でした。
ていうか紙飛行機が出てくる場面ってたいていが心象風景だと思ってます。2期1話「ネクストステップ」、2期13話「私たちの輝き」然り。
エンドロール後に出てきた、1期7話「TOKYO」の得票数0の紙で折られた飛行機は、0をくやしいと思った意志のメタファー。それを千歌ちゃんが輝きに向かって投げることができたのは梨子ちゃんを始めとしたAqoursのおかげなんです。あれだけで実質1期8話「くやしくないの?」。
あるいは、子供が投げる紙飛行機は真っ白で何も書かれていませんが、大人になるにつれ紙飛行機に込められる想いも複雑になってしまうというメッセージが込められているのかもしれません。
[2019.01.07追記]
だからこそ思い出してしまいました 。μ'sの劇場版の時、謎の女性シンガーが
楽曲
僕らの走った道は
序編でWONDERFUL STORIESからそのまま続く曲として、Aqoursだけじゃない他のスクールアイドルや沼津の人が沢山出てくるSUNNY DAY SONGみたいなやつ。
ぶっちゃけアレ心象風景だと思ってます。
WONDERFUL STORIESはシュレーディンガーの猫的な観測不可能領域なので何でもアリって解釈してましたが、劇場版でここまで拡張されてしまうと、心象風景と捉えた方が整合性が取れそうですね。ちょっとTVアニメオフィシャルブック2を読み直します。
キセキヒカル
この曲は過去の軌跡を偲ぶ歌と勝手に解釈してるので、未来に向けてみんなでワチャワチャする映像には正直そぐわないと思ってしまいました。メッチャ良い曲なのでどこかで使いたい気持ちは分かるし、文脈的には差し込む位置に全く問題ないんですけどね。雨を降らせて虹を架けてくれたのは良かったです。μ’sでいう僕光枠だったのかなと思ったり。
Believe Again
Saint Snowの曲名さ、
「SELF CONTROL!!」
「CRASH MIND」
「DROPOUT!?」
からの
「Believe Again」ですよ。
もうね、曲名だけで泣いてしまった。
もう一度信じろ。
お前を信じろ。
お前が信じるお前を信じろ。
そう、聖良が理亞に向けて言っているように聞こえました。
あと羽根ね。バトン形式。1期12話「はばたきのとき」でμ'sからAqoursに受け継がれたバトンを思い出してまた泣きました。
Next SPARKLING
brightとsparkeの違いをググりました。brightは明るさ的な輝き、sparkleは反射的な輝きという意味らしいです。
どちらも輝きという意味ではありますが、私にとってSPARKLINGは泡とか炭酸とかいう意味合いの方が馴染み深いです。
劇中でも、9色に輝いた光がシャボン玉のようなものに閉じ込められ、そのシャボン玉が9つ、虹の先に舞っていきました。
歌詞が掴みきれていないのでなんとも言えませんが、もしかしたらSPARKLINGには、ただの輝きだけではなく、いつかは割れるシャボン玉の輝きのような儚さが込められているのかもしれません。
キャラ
黒澤ルビィ
千歌との対比になってしまいますが、千歌はイタリアで果南に「気持ちはずっとここにある」と言われても「ちょっとだけ見えた気がする」という感触だったのに、ルビィは「函館でお姉ちゃんとライブしたときに思ったの。お姉ちゃんはいなくなるんじゃないんだって。」ってもう既に答えに辿り着いてるんですよね。
成長したね。これ以上は本当に好きになっちゃうのでもう語りません。
渡辺月
TVアニメオフィシャルブック2のWONDERFUL STORIESのコメントを見ると、酒井監督はカメラマンの視点というか視聴者の視点に対して、どう表現するか、どう自由に映すかというこだわりを持っているように感じました。この劇場版において渡辺月というキャラは、視聴者の視点の代弁者はもちろんのこと、ラブライブを知らない人のために用意された視点という可能性が高いと考えてます。
疑問点
分校
統廃合しても名前は浦の星女学院なの?
しかも浦の星の分校扱いってことは本校が前の学校?あの校舎は統合先の学校の分校扱いになるんじゃないのか?時間がある時に公立高校の設置規則を調べてみます。
制服
2期13話「私たちの輝き」で、新しい学校の制服が来たと言われているが、ずっと浦の星の制服を着ている。浦の星の分校扱いだから新校舎の制服を着ずに浦の星の制服を着ていたのか?
鞠莉が制服を投げるシーン
あれ普通に殺人未遂では?
鞠莉と鞠莉の母のやりとり
いわゆるモンペ的なママの要望は鞠莉の束縛と保障。それに対する回答が「スクールアイドルに対する理解を得る」というのは交換条件・論点がずれてはいないだろうか?
「スクールアイドルは下らなくない、鞠莉を育ててくれた」
↓
「鞠莉の選択や時間は無駄じゃなかった」
↓
「自由で良し」
という論法は最後が結構強引な気がするし、鞠莉の母もやけにあっさり引き下がっているような気がします。ていうか卒業旅行くらいでそんなムキになるなって。
聖良さんの行動
理亞のAqours加入の件、聖良はなぜダイヤではなく鞠莉に相談したのだろうか?
連絡の取りやすさ的には、千歌・ダイヤという順番のような気がしますが理事長としての鞠莉に手続き的な観点で実現可能性を確認したということにしておくのが丸そうですね。
図書室の椅子
回想の時、図書室に椅子があった。2期13話で1年生組が図書室の扉を閉めるシーンや千歌が学校に侵入した時はなかったのに。誰かが持ち込んだ?
というわけでオチもなく終わりです。見る度に新しい発見があるので、今後また気付きを得たら更新するかもしれません。それでは。