アニサマ2019ニ日目感想
最高でした。
参加して良かったです。マジで。
去年はAqours目当てでアニサマに初参加して、OLDCODEXの鈴木達央にアニサマとは何かを分からされました。今年はもっと楽しかったですね。
今年の座席は200レベル後方の会場全体が視界に入って見渡せる席で、アリーナの波打つ輝きやステージの裏まで回り込んでいるペンライトの色の一体感がプラネタリウムのようでとても綺麗でした。真っ赤や真っ青に染まる視界があまりにも劇的で、目を閉じてもなお肌で感じる臨場感。アーティストとの距離は遠く会場を俯瞰的に見ていると頭によぎるいつもの疑問。
ライブの本質とは何なのか。
私は基本的にAqoursのオタクなのでランティス祭とかあにゅパとかのフェス系では地蔵していることが多いんですけれど、果たしてファンは何を求めているんだろうと。アーティストが求めているのは何なのか。
そもそもライブが開催されるのはなぜなのか。旧来の音楽は客前で披露されるものだったはずなのにレコード技術が発展して直接会わなくてもパッケージで客に音楽を届けられるようになったことで、ある意味では音楽の希少価値を代償に普及力が高まったと言えるでしょう。それって例えるならばセブンで売っている蒙古タンメンのカップ麺のように保存技術が向上しすぎたことによって店に行かなくても食べられるようになってしまったような。それでもオリジナルの味を確かめたいからファンは店に行くような感覚にライブは近いのかなとも思いました。
とはいえファンがどれだけ願ってもアーティスト側がライブを開催したいと思わなければライブは開催されない訳で。故にライブの本質があるとすればそれは間違いなくアーティスト側にあるはずだと。だからアーティストはカップ麺の売り上げだけでは分からない自分の影響力を自分の目で確かめたいからライブを開催するのかなーとも考えました。アーティストはアーティストで勝手に救われることができますし、ファンはファンで勝手に救われることができます。
でも違いました。
私が見たアーティストは全員全力で、自分を試すような無謀さを感じる一方でファンに対するパフォーマンスを忘れないどころか、ある種のメッセージを発し続けていて。何を伝えたいかは全く分からんけど何かを言いたいことは分かるみたいなパフォーマンスの連続で。
アーティストはファンのために。ファンはアーティストのために。
そんな双方向のコミュニケーションがライブの本質なのだと思います。アーティストのメッセージが込められたセトリの一曲一曲を考察して感想を書いたら逆に陳腐化する気もするのでここから先はあくまで私が感動したセトリの一部の感想を記録として残させていただきます。
♪カサブタ / 畠中 祐
最初に飛び跳ねたのがこの曲。完全に不意打ちで俺のブレードは金色。きっと私は永遠に大人にならないだろうけれど自由の芽に水をあげる役目くらいは果たしたいですね。
♪ダメハダメ / 鈴木みのり
鈴木みのりさんメッチャ元気。ってかあの人が誰より一番暴れててかなり印象的でした。
鈴木ネギみのりさん、コール練習タイムに「Na-Na-Na-Na-NaNa-Na-!はい!」って振った後に思ったより観客の声が小さくて一瞬無言になったあとおもむろにマイク離して「なーなーなーなーななーなー!!!!!!💢💢💢💢💢」って大声で叫び始めたの死ぬほど笑った(400レベル後ろまでちゃんと届きました)
— ゆふ (@winter2y) August 31, 2019
なーなーなーなーななーかー!”!”!”!”って叫んでたのは内緒。
♪Buddy, steady, go! / 寺島拓篤×ウルトラマンタイガ
知らなさすぎるけどトーク上手くて乗せられてしまいました。特撮好きの毛利さんから始まってカラーチェンジとコールっていう段階的要求。楽しませてもらいました。子供の頃ウルトラマンになりたかった時期があったのを思い出してしまって、むしろ今は私が怪獣になりかけているのだけれどちゃんと自分の中で退治してあげないといけないよねっていう話でした。
♪Star Divine / スタァライト九九組
初見です。殺陣すごい。そこまで演技を揃えるには眠れない夜もあっただろう。衣装や演技と細部に対するこだわりとか9人のバックグラウンドとかかなり気になりましたけれど、足を踏み入れたら戻れない沼感も感じたので殺陣すごいくらいの小並感に敢えて留めてめておきます。
♪ワガママMIRROR HEART / 大橋彩香
アッこの曲知ってるッ!って思ったら視界が眩いオレンジ色に輝いて気付いたら全てが終わってました。スタンド攻撃?
♪Another colony / TRUE
だったかな。センターステージで立ち膝になって歌ってたのがかなり印象的でした。この人この後もユーフォ関係でスゴいんですけどマジでコイツやばいなってなったのがこの曲でした。私の狂気センサーが反応したのでちょっと勉強してみたいと思います。
♪全力☆Shangri-La / angela
それ !!!
説明いる?説明する?多分説明しても分からんだろうからとりあえずこの動画を2年前に見てくれ。な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…
♪全力☆シドニア / angela
ヤバすぎ!!!!!!
もうマジで意味分からんすぎて俺自身がKnigths of Sidoniaになってしまった。angelaの周波数には知能指数を低下させて体温を上げて発汗を促す効果あります。よく考えたら会場全体がおかしかったもん。もう満足したし帰るかって本気で思えたし一歩間違えたら危なかった。てか実際帰ってる人もいた。
TrySail
High Free Spirits → Sunset カンフー → adrenaline!!!
セトリが強すぎる。いや曲たいして聞きこんでないけどテンション完全にぶっ壊れてオレンジ色グルグルしちゃいましたね。もうこの辺りは記憶がない。
Aqours
僕道→青ジャン→想ひと→勇君
Aqoursトリかよw
MCも伊波さんが喋らされてる感が強くてAqours大変だなって感じました。ライブの本質の話に戻ると別にAqoursもファンもAqoursがアニサマのトリを務める必要なんて多分どこにもなくって、少なくとも私は個人的にはAqoursはどこでもよかったのですが、やっぱりAqoursは紅白出ましたみたいなある種の実績や期待や責任やみたいなものを背負ってしまっていた感が強かったですね。セトリについてはこのアニサマによってAqoursは確実に一線を越えました。アニサマ2019のテーマSTORYと想ひとを繋げて再構築することによって、1stの事件やその周辺を取り巻く4th及びアジアツアーの一連の文脈を「STORY」としてパッケージ化し、そのエモ的な痛みを伴うしんどさを単なる既成事実として名刺代わりに使えるようにまでAqoursは成長しました。Aqoursもファンもやっと1stの呪縛を乗り越えられたのかなという感じです。ちょっと想ひとの話を語るには別の機会と場所を待ちますね。
終わりに
Aqours目当てで行ったんですけれどAqours抜きでもかなり楽しめました。アニサマは参戦2回目でしたが去年よりも楽しかったですね。そういう構成にされていたのか、それともフェス系ライブの楽しみ方に私が慣れたのかは判断できません。ですが少なくともフェス系だからこそ、全てのアーティストの全力を私は感じることができました。ライブの本質とは何か。アイドルの本質とは何か。それを思い出すことができました。
誰かを笑顔にするために。