スクスタ時空は正しいのか?
Aqours 5thラブライブ「Next SPARKLING!!」からあっという間に7ヶ月が経ち、いつの間にかラブライブフェスまであと1週間を切っています。
この半年間、私は何をすればいいのかずっと考えていました。Aqoursロスの虚無を埋めるように走り続け、満たされない渇きに水を注ぎ続けました。今も変わらず漠然とした手探りを続けています。そんなことをしている間に、
世界はスクスタ時空に塗り替えられてしまいました。
というのは少し極端な表現かもしれませんが、少なくともラブライブフェスはμ'sやAqoursのナンバリングライブと設定の異なる世界観です。それを受け入れられるかどうか、ラブライブフェスの直前になってもまだ私の中で折り合いをつけられず、こんな記事を書き殴っています。
ラブライブとは何なのか。μ's、Aqours、虹ヶ咲とは何なのか。これまで直視するのを避け続けてきましたが、目の前にあるラブライブフェスを本当の意味で楽しむためにも、今一度この問い掛けに向き合うべきだと思いました。
スクスタ時空。μ's、Aqours、虹ヶ咲が同じ時間と空間にいる世界。ラブライブフェスもスクスタ時空の設定の上に成り立ちます。
果たしてこのスクスタ時空の存在は正しいのか?
ラブライブにはG's時空やスクフェス時空があったのでまたひとつパラレルワールドが増えただけではあるのですが、現実世界の私が追いかけ、駆け抜けてきたのはアニメベースの2.5次元時空です。こじらせた面倒くさいオタクにとって、世界の時空が変わりましたと言われてハイそうですかと簡単に納得できるものではありません。しかし一方でどれだけの情報を集めたとしても終わりのない議論だとも思います。結局はスクスタ時空に納得できるかできないか。その答えは自分自身の中にしかないと思います。
かつて私はスクフェスからラブライブに触れ始めました。μ'sのアニメを繰り返し見ては創作物を買い漁り、2次元の仮想現実に没頭しました。そんな私にとって劇場版でのμ'sの終幕は世界の終わりでした。心臓を失ったような巨大な喪失感を今でも覚えています。μ'sの物語が終わったことを受け入れるのには時間が掛かりましたが、何度も劇場に足を運ぶことで自我に現実を擦り込みました。
2次元ラブライブには極端に熱中した一方で、3次元のμ'sキャストには一切興味がありませんでした。特にライブ。みなさんは自分自身が最初に参加したライブを覚えているでしょうか。ライブに参加することはライブ未経験者にとって心理的・経済的なハードルが高く、私の存在がライブの一体感を乱すのではないかというある種の恐怖すら感じており、無意識的にライブを遠ざけていました。
2016年4月1日。μ'sのファイナルライブに私は参加しませんでした。ファイナルが発表された時点で3次元のμ'sを知ろうとするにはあまりに手遅れであり、積み重ねてきたライブへの抵抗感と無関心という自業自得の壁はあまりに高く、私にはμ'sのライブに参加する資格がないとさえ思いました。その考えは今でも変わっておらず、μ'sファイナルライブへの不参加に後悔はありません。しかし喪失感はどこまでも追いかけてきます。あれだけ好きだったはずなのになぜもっと全力で追いかけなかったのか。 なぜ無関心でいたのか。なぜもっと自分の好きと向き合わなかったのか。虚無でした。反省も後悔もなく、だからこそそんな自分自身に絶望しました。なぜこうなってしまったのか。まるで未練に取り憑かれた亡霊のようでした。
救いを求めて彷徨いながらそんな自分に自己陶酔するどうしようもない日々を繰り返しているうちに、ラブライブサンシャインのアニメの放送が始まりました。アニメ放送開始までラブライブサンシャインに全く興味がなかった私は、設定も知らず、曲も聞かず、キャラの名前も知りませんでしたが、ラブライブサンシャインのアニメは当時の私にブッ刺さり、やることもなかった私はラブライブサンシャインのセリフやBGMを覚えるまで繰り返し見続けました。
そして迎えたAqoursの1stライブ。ライブに対する抵抗感を払拭できないまま私は近所の映画館のライブビューイングに参加しました。前日の夜にギリギリでチケットを手配し、ブレードもタオルも持っておらず手ブラで、曲のコールもキャストの名前も知らず、間違えて紛れ込んでしまったような無防備さで何の期待もしていない、まさにゼロの状態。この日初めて3次元のAqoursを見ました。凄かった。彼女たちのシンクロライブの完成度の高さに驚かされるとともに、演出とパフォーマンスを含めたライブとしての完結性に圧倒されました。年下の女の子たちがここまでできるのかと。そして2日目のアレを見て、このグループを全力で応援しようと決意しました。
あの日私は生まれ変わり、ライブやイベントにも時間とお金を全力で投資してAqoursとの日々を駆け抜けてきました。2ndライブツアー、沼津夏祭り、アニメ二期、TSPOOK、ファンミ、3rdライブツアー、4thライブ、ユニットファンミ、そして5thライブ。アニメ放送開始から5thライブまであっという間だった約3年間で、ラブライブサンシャインは私に生を与えました。虚無と絶望に抗って生きる意味が増えました。苦しみながらも仕事を頑張れました。自分のために転職できました。新しい趣味を見つけました。
私はラブライブサンシャインが好きでした。Aqoursの物語が好きでした。感動して泣きました。共感して泣きました。喪失の痛みで泣きました。よく分からないけど涙が出てきたこともありました。 そしてそれ以上に笑顔になれました。Aqoursと駆け抜けてきた日々が輝きでした。それが私のラブライブでした。
しかし先日リリースされたスクスタは、私の信じてきたラブライブとは異なるパラレルワールドでした。μ's、Aqours、虹ヶ咲が同時に存在する世界。「あなた」が主人公となってスクールアイドルの祭典「スクールアイドルフェスティバル」を開催するために奔走する物語。ストーリーは非常に面白いのですが、やはりそこにはμ'sとAqoursが同時に存在していることを受け入れていいのかという疑問が残ります。
スクスタ時空によるラブライブの再生産、再定義に対して疑問を感じラブライブを盲信できなくなった時点で、私はラブライブが好きな自分を好きなだけだったことが分かりました。でもそれでいいと思っています。今となってはAqours原理と呼ばれる人種にカテゴライズされてしまうのかもしれません。もはや原理でも設定厨でも過激派でも、なんと呼ばれても否定はできないなと我ながら思います。多様性、普遍性、有限性、そんなラブライブの本質にずっと自己投影し続けてきました。新しい物語を始めようとしている今のラブライブにとって、ひとつの物語に囚われた私みたいな存在は邪魔なのかもしれません。同じことを考えたのか分かりませんが、2019年最後の日には酒井監督のTwitterアカウントが消えました。
2019年5月30日に9周年発表会でラブライブフェスの開催が発表された時もキャスト陣から色んな反応がありました。特にμ'sはスクスタ時空以前にFinalライブを終えています。キャストも色んなところで想いを吐露していました。
徳井青空さん
徳井青空さんのLINEブログです。
— Yasu (@Yasu4715) 2018年8月6日
ラブライブというコンテンツに対する、声優・徳井青空さんの真摯な想いの全てが綴られています。
推しユニット関係なく、全ラブライバーに読んでほしい。 pic.twitter.com/MYsJTDCdkk
展開に向けて、京極監督とμ'sからのスタッフさんが直々に相談に来てくださって。μ'sな徳井はこんな気持ちですと正直に話して。真剣に受けとめ慎重に検討してくださいました。本当に感謝します。
— 徳井青空⭐️〜運努勘感〜 (@tokui_sorangley) 2019年5月30日
だからどのグループでも誰が好きでも、みーーーんなが9周年を笑顔で楽しめるように!やるったら!やる!
今日、そらまるがまるなれでµ’s新曲について語ってくれましたね。聴いてて思ったのはそりゃキャストも色々思う所はあるよなって感じでしたね。まとめてみたんで興味あるなら見ていって下さいな。 https://t.co/P8r6iQGHYB ←ラジオ(まるなれ) pic.twitter.com/iT4re8pQHe
— トミー (@TOMMY_NNUMIPKKT) 2019年8月30日
内田彩さん
多分今日いっぱい聞かれると思うから…
— 内田彩 (@aya_uchida) 2019年5月30日
私の個人的な気持ちでは、復活という言葉では無いかなと思ってるんだ。
アキバドームという名の東京ドームで、μ’sをおしまいにしたことり達と私達の物語は、絶対に絶対に大切な物。あの時にしか無い輝きだから。
9周年で、また会えたね!っていう感じかな…*
さっきの生放送でうっちーが
— 普通怪獣ぐっさん ⚓️🍊 (@CYaine36) 2019年5月30日
語ってくれたのを大体文字に起こした
もうね、俺はライバー失格ですよ pic.twitter.com/wDGxLS08ls
新田恵海さん
2016年4月1日、μ's Final LoveLive! 新田恵海さんのMC。個人的にはこのMCがすべての答えです。
昨日今日とここ東京ドームでライブをして、本当に本当にすごい事なんだけれど、不思議と怖くはありませんでした。それはこの9人だから。そして穂乃果たち9人がいるから。そして何より、ラブライブを愛してくれるみんながいるから。
μ'sは限られた時間の中で精一杯輝く、そんな女の子たちです。私たちも彼女たちの後を追って、こうして今まで歩んできたけれど、これからは少し形を変えていくかもしれません。でも、この輝きはずっと続いていくんです。みんなが、μ'sのことを、ラブライブのことを、ずっとずっと大好きでいてくれたら。
私たちはしばらくこういう形では会えなくなるかもしれないけど、私たちは、ずっとμ'sです。今日まで本当にありがとう。これからもどうぞよろしくお願いします。
約束はちょっとまだできないんだけど、私は、私たちは、絶対にまたみんなに会いたいと思ってる。それは18人同じ気持ちだと思っています。だから、この言葉を受け取ってください。
また会うその日まで、みんな、ファイトだよ!
キャストの言葉はあくまでキャストの言葉です。あの人がこう言ったから〜のように私の主張の根拠や判断材料にはなりませんし、都合よく使いたくもありません。他人が操ることを許さないただの事実です。それは先述した酒井監督の件でも同じことです。だからこそ私はラブライブフェスで今のラブライブに対するキャストとみんなの想いをちゃんと見届け聞き届けて、私なりの答えを出すために考えたいと思いました。
ラブライブフェスに参加するスクールアイドルの一角であり、かつてスクフェスのPDPから発祥した虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。先日の虹ヶ咲1stライブは素晴らしいものでした。どれ見せてもらおうか、なんて悪意を懐に潜ませながら臨んでみたものの、見事に返り討ちにされました。技巧の不足や未熟さの自認、それに反比例する圧倒的な想いの強さ、本気度、キャストの巨大な感情。そこには確かにラブライブがありました。そしてなにより、私にとって、何もなかった場所から新しい物語が始まっていること自体が、これまで消費することしか出来なかったラブライバーとしての救いでした。
ラブライブのキャストは、μ'sも、Aqoursも、虹ヶ咲も、このラブライブフェスに辿り着くまでにそれぞれ苦難がありました。始まりと終わりの物語、先代と比較されるプレッシャーと責任、投票による個人戦。それはラブライブから作為的に与えられた苦難でもあります。そしてこのスクスタ時空やラブライブフェスもラブライブが与えた新たな苦難なのかもしれません。それでも彼女たちはこれまで苦難に立ち向かってきました。私はその挑戦を応援し続けたいと思います。
スクスタ時空が正しいかどうか、私はまだ肯定も否定もできません。だからその答えを探すためにもラブライブフェスに行きます。
感謝を叫ぶこと。
今を全力で楽しむこと。
推しを推すこと。
難しいことを考えるのはその後でも遅くはないですよね。
2019年の振返り
2019年、色々ありました。
大きな出来事を先に書くと、
・国家公務員(ノンキャリ)を辞めて転職した
・バイクで九州と北海道を一周した
と、人生で割と大きな転換点になる年だったと思います。
去年は「買ってよかったもの」を紹介しましたが、今年は振り返りで2019年をまとめたいと思います。
2019年は私の中で3つのフェーズに分かれます。生活と感情の7割が仕事で構成されているため、フェーズの節目が仕事基準になってしまうのはご容赦いただきたい。
■転職前(1月~3月)
年明け直後、劇場版ラブライブ!サンシャイン‼の上映開始。終わりの始まり。もはや見た回数は覚えていない。記憶を消して無限に見たいです。
1月中旬、引越し。結構お金かかるんですね。
MY NEW WORLD... pic.twitter.com/jxjNEjZxDb
— ぶ (@butyouare) 2019年1月17日
そして転職に向けて有給消化を発動、2月中旬から3月末まで37連休!
当時は無限の時間を手に入れたと思いましたが、読書したり、ブログ書いたり、家の鍵なくして放浪したり、事故って死にかけたり、九州行ってたりしてたらあっという間に終わっちゃいました。
九州の記事はこちら。本土最南端の佐多岬にはもう一回行きたい。
転職自体は2018年末に内定をもらっており、別に大したドラマはありません。ただ、日本の国家公務員制度が抱える5つの構造的欠陥についてはどっかで書きたいですね。
■転職後(4月~6月)
意気揚々と新しい職場に着任するも暇すぎて社内ニート状態。この期間中の3ヶ月で残業3時間って異世界にでも転生したのかと思いましたね。労働者の人権を感じながら5thライブに向けて心身の整理に勤しむことができました。
イベント面ではAqours 5thライブをはじめとして、アジアツアー千葉や小林愛香さんのand PARTYやランティス祭に参加しました。
あとは色んなとこツーリング行ったり、淡島ホテルに泊まったり、紙飛行機の記事なんかを書いてましたね。特に何事もなく落ち着いた期間を満喫し、人間性を取り戻していました。
あの日までは…
■繁忙期(7月~12月)
職場に嵐がやってきました。しかも2つ同時に。過去最高に責任が重い仕事を任されましたが、今となっては良い経験です。
8月だけは閑散期だったので夏休みをとってバイクで北海道を一周してきました。空、海、山、湖、大地。大自然に囲まれた大神秘、果てしなく続く一直線の道路、並び立つ風力発電の巨大人工物、自然と文明の拮抗。あの幻想的な旅を語り切るのは難しいですが、写真も動画もいっぱいあるのでいつか記事にしたいですね。
一方で仕事はかなりキツい。環境が変わってもやっていることが変わらず、漠然とした停滞感に悩まされました。環境改善すべき課題を洗い出してみたら32個あったのですが、今の私にはどうしようもなく、「仕方ない」と自分を納得させながら今日も流されて生きています。プライベートもAqoursロスに苦しむ日々。
変化する事も大変ですが、変化を受け入れてく事も大変です。
そんな劇場版のメッセージから始まり、そして終わった2019年でした。
だからこそ、来年は目標を立てて一歩ずつでも確実に進んでいきたいと思います。
■来年の抱負
2020年の抱負として、実現可能な小さい目標を4つ立てます。
①大型二輪の免許を取る
もう教習所には通い始めているので2月くらいには免許取得できる予定です。免許は一生ものだし、バイクは世代を超えて会話できます。前職でも現職でもバイクに乗っている人が意外と多くて驚きました。バイクの魅力も整理する必要がありそうですね。
②仕事を頑張る
来年は今以上に忙しくなります。「頑張る」って抽象的で主観的な言葉なんで基準が不明ですけれど、まぁ適当に頑張ります。
③計画的に読書する
読みたい本はいっぱいあるのですが家に積んでます。勢いで読み切ることもありますが、基本的には「今日はこのページまで読もう!」みたいなのを繰り返さないと本を読まない人間なので、来年は計画的に読書したいですね。
④ブログを書く
2019年はこの記事を含めて10記事書いたことになります。
来年は少なくとも毎月ブログを書けたらいいな~とは思いますが、時間と感情の大半を仕事に割いているのでなかなか記事を書きづらいんですよね。イベントの感想記事とか書きたくても 熱意と技量が伴わずにお蔵入りすることもありますし。ただ、ネタとストックはあるので後は形にしながらアウトプットするだけなんですけれども。
あとは単純に、執筆を義務化して目標達成によって得られるものよりも、記事そのものの中身の方が大事だと思ってます。気が向いたら書くというスタンスを維持しつつ、「記事を書く」という目標が執筆のきっかけとして機能すれば十分でしょう。
そんな感じで2019年に別れを告げたいと思います。
それではみなさん、よいお年を。
諏訪ななかさんファンクラブイベント「7 colors world」感想
諏訪ななかさんを、氷のような女性だと思っていました。
彼女はいつも一貫してマイペースかつ冷静であり、その在り方は私に透明さと冷たさを感じさせました。彼女はこれまでのソロイベントでもそのマイペースさを遺憾なく発揮したセトリを披露してきた一方で、Aqoursの曲を歌ったことは一度もありませんでした。きっと彼女なりのルールがあったんだと思います。
そしてソロデビューが決まり、本日開かれたファンイベント。 そこでAqoursの3rdシングルであり彼女の演じる松浦果南がセンターを務めるHAPPY PARTY TRAINが歌われました。聞き慣れたイントロが条件反射的に衝撃と喜びを運んでくる一方で、同時に襲ってくる違和感。なぜこの曲を解禁したのか。歌声と表情に乗る機微を峻別しようとしている内にあっという間に曲が終わり、そして彼女は今日のこの曲をスタート地点と宣言しました。
そういえば。彼女のソロデビューに対して、彼女の代表曲のひとつであるHPTがその要因に関係しなかった筈がない。それどころかHPT超えをソロデビューの目標にしていてもおかしくはない。今日のHPTは穿った見方をすれば彼女自身とHPTの切り離しとも取れます。いずれにせよ今日のHPTにはソロデビューに対する彼女の決意と覚悟が込められているのは間違いようがない。
正直記憶が曖昧なのですが、「今までで一番盛り上がった」と、彼女は半ば諦め交じりにそう言った気がします。
もしもそこで彼女が、Aqoursの、松浦果南の存在の大きさを改めて感じていたのだとしたら。
不遜ながら、彼女ですら私と同じなのかもしれないと思ってしまいました。Aqoursの物語が一区切りし、新しいステージで新しい夢を追いかけなければいけない。そんな強迫観念にも近い使命感と向上心を燃料にして生きているのではないかと。彼女もまたラブライブに呪われてしまったのではないかと。
それでも彼女はソロデビューという夢への挑戦を決めたのです。彼女は彼女自身の可能性を信じている。そして壁は努力で乗り越えていけるのだと、私は彼女に証明して欲しい。
もっとも、彼女が何を思っているのかなんてのは彼女にしか分かりません。諏訪ななかさん本人やそのファンの方々には非常に失礼で不愉快な話だったかもしれません。この記事だって私が勝手に妄想した虚像を消費しているにすぎない。
そしてどのみち、私ごときには何もできない。それでも私は、彼女の挑戦を正しく評価したい。応援したい。信じたい。
少なくともそう思えるような素晴らしいイベントでした。
アニサマ2019ニ日目感想
最高でした。
参加して良かったです。マジで。
去年はAqours目当てでアニサマに初参加して、OLDCODEXの鈴木達央にアニサマとは何かを分からされました。今年はもっと楽しかったですね。
今年の座席は200レベル後方の会場全体が視界に入って見渡せる席で、アリーナの波打つ輝きやステージの裏まで回り込んでいるペンライトの色の一体感がプラネタリウムのようでとても綺麗でした。真っ赤や真っ青に染まる視界があまりにも劇的で、目を閉じてもなお肌で感じる臨場感。アーティストとの距離は遠く会場を俯瞰的に見ていると頭によぎるいつもの疑問。
ライブの本質とは何なのか。
私は基本的にAqoursのオタクなのでランティス祭とかあにゅパとかのフェス系では地蔵していることが多いんですけれど、果たしてファンは何を求めているんだろうと。アーティストが求めているのは何なのか。
そもそもライブが開催されるのはなぜなのか。旧来の音楽は客前で披露されるものだったはずなのにレコード技術が発展して直接会わなくてもパッケージで客に音楽を届けられるようになったことで、ある意味では音楽の希少価値を代償に普及力が高まったと言えるでしょう。それって例えるならばセブンで売っている蒙古タンメンのカップ麺のように保存技術が向上しすぎたことによって店に行かなくても食べられるようになってしまったような。それでもオリジナルの味を確かめたいからファンは店に行くような感覚にライブは近いのかなとも思いました。
とはいえファンがどれだけ願ってもアーティスト側がライブを開催したいと思わなければライブは開催されない訳で。故にライブの本質があるとすればそれは間違いなくアーティスト側にあるはずだと。だからアーティストはカップ麺の売り上げだけでは分からない自分の影響力を自分の目で確かめたいからライブを開催するのかなーとも考えました。アーティストはアーティストで勝手に救われることができますし、ファンはファンで勝手に救われることができます。
でも違いました。
私が見たアーティストは全員全力で、自分を試すような無謀さを感じる一方でファンに対するパフォーマンスを忘れないどころか、ある種のメッセージを発し続けていて。何を伝えたいかは全く分からんけど何かを言いたいことは分かるみたいなパフォーマンスの連続で。
アーティストはファンのために。ファンはアーティストのために。
そんな双方向のコミュニケーションがライブの本質なのだと思います。アーティストのメッセージが込められたセトリの一曲一曲を考察して感想を書いたら逆に陳腐化する気もするのでここから先はあくまで私が感動したセトリの一部の感想を記録として残させていただきます。
♪カサブタ / 畠中 祐
最初に飛び跳ねたのがこの曲。完全に不意打ちで俺のブレードは金色。きっと私は永遠に大人にならないだろうけれど自由の芽に水をあげる役目くらいは果たしたいですね。
♪ダメハダメ / 鈴木みのり
鈴木みのりさんメッチャ元気。ってかあの人が誰より一番暴れててかなり印象的でした。
鈴木ネギみのりさん、コール練習タイムに「Na-Na-Na-Na-NaNa-Na-!はい!」って振った後に思ったより観客の声が小さくて一瞬無言になったあとおもむろにマイク離して「なーなーなーなーななーなー!!!!!!💢💢💢💢💢」って大声で叫び始めたの死ぬほど笑った(400レベル後ろまでちゃんと届きました)
— ゆふ (@winter2y) August 31, 2019
なーなーなーなーななーかー!”!”!”!”って叫んでたのは内緒。
♪Buddy, steady, go! / 寺島拓篤×ウルトラマンタイガ
知らなさすぎるけどトーク上手くて乗せられてしまいました。特撮好きの毛利さんから始まってカラーチェンジとコールっていう段階的要求。楽しませてもらいました。子供の頃ウルトラマンになりたかった時期があったのを思い出してしまって、むしろ今は私が怪獣になりかけているのだけれどちゃんと自分の中で退治してあげないといけないよねっていう話でした。
♪Star Divine / スタァライト九九組
初見です。殺陣すごい。そこまで演技を揃えるには眠れない夜もあっただろう。衣装や演技と細部に対するこだわりとか9人のバックグラウンドとかかなり気になりましたけれど、足を踏み入れたら戻れない沼感も感じたので殺陣すごいくらいの小並感に敢えて留めてめておきます。
♪ワガママMIRROR HEART / 大橋彩香
アッこの曲知ってるッ!って思ったら視界が眩いオレンジ色に輝いて気付いたら全てが終わってました。スタンド攻撃?
♪Another colony / TRUE
だったかな。センターステージで立ち膝になって歌ってたのがかなり印象的でした。この人この後もユーフォ関係でスゴいんですけどマジでコイツやばいなってなったのがこの曲でした。私の狂気センサーが反応したのでちょっと勉強してみたいと思います。
♪全力☆Shangri-La / angela
それ !!!
説明いる?説明する?多分説明しても分からんだろうからとりあえずこの動画を2年前に見てくれ。な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…
♪全力☆シドニア / angela
ヤバすぎ!!!!!!
もうマジで意味分からんすぎて俺自身がKnigths of Sidoniaになってしまった。angelaの周波数には知能指数を低下させて体温を上げて発汗を促す効果あります。よく考えたら会場全体がおかしかったもん。もう満足したし帰るかって本気で思えたし一歩間違えたら危なかった。てか実際帰ってる人もいた。
TrySail
High Free Spirits → Sunset カンフー → adrenaline!!!
セトリが強すぎる。いや曲たいして聞きこんでないけどテンション完全にぶっ壊れてオレンジ色グルグルしちゃいましたね。もうこの辺りは記憶がない。
Aqours
僕道→青ジャン→想ひと→勇君
Aqoursトリかよw
MCも伊波さんが喋らされてる感が強くてAqours大変だなって感じました。ライブの本質の話に戻ると別にAqoursもファンもAqoursがアニサマのトリを務める必要なんて多分どこにもなくって、少なくとも私は個人的にはAqoursはどこでもよかったのですが、やっぱりAqoursは紅白出ましたみたいなある種の実績や期待や責任やみたいなものを背負ってしまっていた感が強かったですね。セトリについてはこのアニサマによってAqoursは確実に一線を越えました。アニサマ2019のテーマSTORYと想ひとを繋げて再構築することによって、1stの事件やその周辺を取り巻く4th及びアジアツアーの一連の文脈を「STORY」としてパッケージ化し、そのエモ的な痛みを伴うしんどさを単なる既成事実として名刺代わりに使えるようにまでAqoursは成長しました。Aqoursもファンもやっと1stの呪縛を乗り越えられたのかなという感じです。ちょっと想ひとの話を語るには別の機会と場所を待ちますね。
終わりに
Aqours目当てで行ったんですけれどAqours抜きでもかなり楽しめました。アニサマは参戦2回目でしたが去年よりも楽しかったですね。そういう構成にされていたのか、それともフェス系ライブの楽しみ方に私が慣れたのかは判断できません。ですが少なくともフェス系だからこそ、全てのアーティストの全力を私は感じることができました。ライブの本質とは何か。アイドルの本質とは何か。それを思い出すことができました。
誰かを笑顔にするために。
九州バイク一周レポ
はじめに
この記事は10日間にわたる九州一周バイク旅行を記録したものです。転職先から内定をいただき前職の有給を消化していた2019年3月に、東京から大阪までをバイクで、大阪から福岡までをフェリーで行って九州を旅してきました。
私の趣味はこれまでラブライブ一本足だったのですが、2018年の9月にバイクを買ってみて視野が広がったというか、世界の広さとか美しさとか厳しさなんかもこの目で見て、何よりもそういう新鮮さにテンションが上がっている自分自身に一番驚きました。
私の推しの諏訪ななかさんが「すわわーるど」でファンのことを「つーりすと」と呼んでいたことが実はバイクの免許を取った理由の半分だったりするのですが、先日すわわーるどが唐突に終了してしまったので私がつーりすとであったことを忘れないようにする意味も込めてこの記事を書きました。
この先、仕事に疲れた時とか自分を見失った時とかにこの記事に帰ってくることができるように書いているため、当時思ったことをなるべくそのまま書いています。この記事を公開することで世界の楽しさとかバイクの可能性とかが少しでも伝わったら嬉しいです。
百聞は一見に如かずということで写真を大量に添付していますが、私の視界に広がっていた景色はカメラに収まりきらないためこの記事の10倍は楽しんでいたと考えていいと思います。いずれGoProを買って経験を動画形式で保存できるようにしたいです。
目次
- はじめに
- 目次
- 持ち物
- 3月10日(日)
- 3月11日(月)
- 3月12日(火)
- 3月13日(水)
- 3月14日(木)
- 3月15日(金)
- 3月16日(土)
- 3月17日(日)
- 3月18日(月)
- 3月19日(火)
- まとめ
目次が長すぎますが勘弁して下さい。これでも削った方です。
持ち物
本旅行の携帯品は以下の通り。現地調達はボディシートのみ。花粉症なので箱ティッシュを2つ携行しましたが結果的に1つで十分でした。総重量は測定してませんがおそらく40㎏程度。
【必需品】
- 財布、スマホ
- 免許証、保険証、車検証
【旅行用品】
- キャンピングシートバッグ、デイパックリュックサック、ショルダーバック
- バイク用品(ヘルメット、インカム、電熱グローブ、プロテクター、予備レバー)
- カッパ、防寒具(イージス)
- キャンプ用具(テント、シート、チェア、マット)
【生活用品】
- 医薬品(酔い止め、花粉症、風邪、腹痛、痛み止め、目薬、リップクリーム)
- 救急セット(絆創膏、消毒液、包帯、湿布)
- コンタクト、メガネ、髭剃り、ハンガー、ボディシート、箱ティッシュ
- バスタオル×1、フェイスタオル×2
- 下着3日分
【電子機器】
- ノートPC、モバイルルーター、モバイルバッテリー(13000mAh)
- 延長コード、ACアダプター、MicroUSBケーブル×3、Lightningケーブル×2
【その他】
- ツーリングマップル九州ノート、筆記用具
- 双眼鏡
- 水筒
- ウィスキー
- ぬいぐるみ
3月10日(日)
出発⇒大阪港⇒フェリー
出発
朝5時10分に出発。3時には起きていたのに準備や取り付けに想像以上の時間が掛かってしまいました。
海老名SA
若干空が明るくなってきた頃に首都高を抜け、海老名で早めの休憩。レッドブルをチャージ。重量も重心も普段と違うので慣れるまでは安全運転で行ったら板橋から海老名まで2時間かかりました。
駿河湾沼津SA(下り)
駿河湾沼津のSAに寄り道。下りの方は始めて来ましたが広めのフードコートから沼津が一望出来てかなり開放的。
岡崎SA
出発から4時間経過して9時。ガソリンを補給して大阪に向かおうとしたら小雨が降り始めてしまいました。雨雲レーダーを見て雨雲が程度通り過ぎるまで休憩。色んな飲食店や売店があり、朝食代わりに唐揚げを2ついただきました。
大阪 なんば、道頓堀
大阪に到着。港にバイクを止めてなんば周辺を散策。結構な勢いで雨が降っていました。Aqours声優が名指しでオススメする、くくるのたこ焼きを購入。普通においしかったです。
たこ焼き(790円)
大阪港
バイクで初フェリー!正面から車止めに乗り込んだ時の興奮がヤバかった。リアル船出です。
室内の様子。他のお客さんもいらっしゃいましたがとても快適でした。ここで1日目終了。
3月11日(月)
門司港
朝5時。真っ暗で何も分かりませんでした。幸いにも雨は上がっています。
豊後森機関庫
九州最初の目標地点。Googleマップに任せていたらメッチャ山の中を走らされました。ここでYahooカーナビに変更。この時点で朝8時。
Aqours 3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」の舞台、それが豊後森機関庫。
私の推し「諏訪ななか」さんが演じる松浦果南がセンターを務める名曲の舞台なので一度は来てみたいと思っていました。
国鉄9600形蒸気機関車 29612号機
この日は朝から雨が微妙に降ったり止んだりを繰り返していました。風も強くて雲が流され太陽が顔を出した瞬間、虹が架かりました。
日の光が一番強い瞬間はダブルレインボーだったのですが、本当に数秒だったので感動に震えてたらシャッターチャンスを逃しちゃいました。てへ。
別府 地獄めぐり
豊後森から1時間半移動して別府で地獄めぐり。7つの地獄があり、まとめて入場券を買うと800円ほどお得です。外人のツアー観光客が多く、地獄の中にもハングルの案内板がたくさんありました。
かまど地獄
かまど地獄 燻製たまご(70円×2)
海地獄
坊主地獄
白池地獄
龍巻地獄
味処よね田 だんご汁(750円)
金箔ソフト(680円)
サンリオ ハーモニーランド
推しがサンリオ好きで、イベントでも毎回コラボしているサンリオキャラクターのテーマパーク。多摩センターにあるサンリオピューロランドの姉妹施設です。バイクの駐車料100円払って入場。時間が勿体なかったので流石に園内までは入園しませんでした。
糸ヶ浜海浜公園
夏場はキャンプ場としても開放されている海浜公園。広くて綺麗でした。九州の砂は粗くて白い気がします。だから海も綺麗に見えるのかな。
ホテルソラージュ大分・日出
糸ヶ浜にあるホテルで、日帰り温泉に650円で入れる。めちゃくちゃ広い風呂に加えてサウナやオーシャンビューの露天風呂海付きでこの値段はかなり安い。開放的な露天風呂でゆっくり半身浴しながらリラックスできました。
鉄輪ゲストハウス
当日10時に電話しても予約させてもらえました。宿泊2500円、洗濯乾燥300円。管理人とMotoGPのレースを観戦。漫画もバリバリ伝説やばくおんが揃っていて長期滞在しても退屈しなさそうでした。
私がお借りした和室。普通に広いし縁側もあって荷物を置けるので4人程度なら余裕で宿泊できます。
辛麺屋桝元
ゲストハウスに荷物を置いて一息ついたら、温泉街に向かって歩きながら適当に食事。
元祖辛麺(750円)
スープ甘辛、麺ツルツル、卵フワフワ。おいしい。
桝元名物 なんこつ(350円)
名前的にコリコリ系かと思ったらプルプルのコラーゲン。食べたことのない味と食感でした。
そのまま別府の温泉巡り。100円で入れる温泉(というか公衆浴場?)を2か所回り、ゲストハウスに戻って2日目終了。
3月12日(火)
別府⇒やまなみハイウェイ⇒阿蘇市⇒阿蘇パノラママライン⇒球磨川⇒人吉⇒多良木
やまなみハイウェイ
鉄輪ゲストハウスの管理人がオススメするコースに沿ってツーリング。朝7時に出発
別府の山は野焼きされるらしく、黒い土が露出し視界に遮蔽物のない山肌を快適に走行することができます。
ゆふいん狭霧台
途中の展望台で休憩。いつの間にか結構な高度を走っていました。
九重夢大吊橋
日本一の吊り橋。通行料は往復500円。何が日本一なのかは分かりませんでしたが、高所恐怖症の私は冷や汗をかき懺悔しながら一歩ずつ歩きました。
私、高所恐怖症なんです。いや普通に怖くね?
恐怖で震える。これもう「多元宇宙迷宮」じゃん。
左手には滝が二つ。左が天狗の滝、右が七折の滝
滝と反対側の景色
雑に繋げると視界はこんな感じ。
なんだかんだ途中で恐怖に慣れて渡り切りました。安堵の表情(◠‿◠)
やまなみハイウェイ(再)
大吊橋から戻って再びやまなみハイウェイ。前後に車が全くおらず、景色を独り占めしながらマイペースで快適に走行。途中で山肌が雪化粧になっていたり、眺めが良かったり、牧場の中を走っているような一本道があったり、走っていて非常に気持ちよかったです。感動のあまり叫んだり、モトブロガーのように実況し始めたりと、異常行動を抑えられないぐらいの衝撃を受けました。最高でしたやまなみハイウェイ。ウェイもハイになるからハイウェイって言うんでしょうね。フフッ。
やまなみハイウェイ終盤、山を下る道にあった展望台からの景色。阿蘇市が見渡せます。
阿蘇神社
折角なので参拝しました。熊本地震で楼門と拝殿が全壊しております。九州は活火山地帯なので地震も多そうです。
道の駅阿蘇
既に11時。ここで朝食兼昼食をいただきながら、この日に阿蘇山の警報レベルが上がったとかで情報収集。道の駅阿蘇は国土交通省が平成27年度に選定した重点「道の駅」です。飲食物がかなり充実していました。
くまもん
道の駅内部の休憩所
牛タン塩焼き丼(680円)
これ絶対おいしいやつだと思って購入。どう見ても美味い。牛タンは厚くて歯応えがありました。美味い。
馬まんジャンボ(300円)
写真じゃ分からないけど私の手くらいのサイズがありました。名前に恥じぬボリュームと具材に染み込んだ馬肉のワイルドな風味が独特でした。
いきなり団子(100円)
あんことサツマイモが入った熊本県の郷土料理。バイクで走り続けてるとなかなか食事をする機会がないため保存食として携行しました。食べたのは1日後でしたが普通に美味いしかったです。5個くらい買っとけばよかった。
阿蘇パノラマライン
阿蘇山の牧場感を堪能できます。この道でも前後に車が全く見えず、テンションゲージを振り切って実況開始。やまなみハイウェイからの阿蘇パノラマライン、最高でした。ただ単に道を走っているだけなのに、なぜこんなにも楽しいのでしょうか。
あか牛さん。世界は広いぞ。
阿蘇山河口付近。後ろでモクモクしてるのが火口です。こう見えて標高1200mくらい。
雲が近い!
そのまま阿蘇パノラマラインを南下。
これが人の営み…
この辺から楽しすぎて、洒落怖的な別世界に迷い込んで旅してる感覚に陥りました。離人感を通り越した離界感。世界と自己の連続性が崩壊するくらい楽しいです。
うまく掴めんが、我を忘れるほど楽しいツーリングの最中にふとラブライブの事を思い出して、あぁ今ラブライブの手の届かない世界に逃げてきてしまったのかと楽しい夢から醒めたような感覚になり、それからはラブライブの事しか考えられず元の世界に帰るため焦燥に駆られながらエンジン吹かしたっぽい
— ぶ (@butyouare) March 12, 2019
高千穂峡
鉄輪ゲストハウス管理人のオススメ経由地。観光客の他にもライダーやロードバイク集団で賑わっていました。岩と綺麗な水だけでここまで芸術的な自然が出来上がるって凄いのでは?
球磨川
目的地は多良木だったのですが、「めだかボックス」という漫画に登場する「球磨川禊」というキャラがあまりにも大大大好きなので、敢えて迂回して球磨川を上りました。急流の川下りで有名らしいのですが、想像以上に川幅が広いめっちゃデカい川で悠然としていました。もっとひねくれているのかと思った。ちなみに「めだかボックス」の登場人物は全員が九州の地名にちなんだ名前なので、もし九州を観光する機会があれば観光前に読破することをお勧めします。さっきの高千穂さんもいます。
こちらが球磨川 禊。
こちらが球磨川です。
人吉市
「めだかボックス」の主人公、人吉善吉の名前のモデルになった人吉市。
上村うなぎ屋
うな重(2700円)
絶妙な焼き加減の身がふっくらしていて美味しい。お吸い物にもうなぎの肝が入ってます。
ブルートレインたらぎ
宿泊3080円温泉入浴券付き。はやぶさ号に泊まれます。鉄ヲタ系の4人組がいらっしゃり本来はそういう文化財的な価値を楽しむべきだったのでしょうが、20時ごろに到着して疲労困憊の私は横になった瞬間爆睡しました。
3月13日(水)
えびの高原⇒霧島⇒青島⇒日南⇒南郷
少しゆっくりしすぎました。朝7時に出発。
えびの高原
かなりキツいカーブの峠を上った先にある高原。標高1000mを超えておりめちゃくちゃ寒い。バイク用のグローブを付けて白鳥山に登山しました。2つの池と霧島山が見えます。
霧島 さくらさくら温泉
宿泊もできる温泉。日帰り入浴は700円。えびの高原で冷え切った身体を温めてもらいました。
宮崎県 青島
霧島からまっすぐ東に向かって宮崎県の海岸へ。洗濯版のような地盤がのぞく海面に浮かぶ島、青島。名前だけでなく海も青くて、いかにも南国に来たっていう感じがしました。
日南
海が青くて思わず路肩にバイクを停めて写真を撮りましたが、写真だと感動が1ミリも伝わらないですね。3月だというのに爽やかな夏のような海がずっと続きます。左手には海、右手には切り立った山。
道の駅 なんごう
すっかり道の駅に甘える癖がついてしまいました。海鮮丼に付いていたマンゴー味噌と野菜スティックも美味でした。カットマンゴーの味を忘れられず、最近はセブンの冷凍マンゴーをよく買っています。
海鮮丼(1500円)
カットマンゴー(500円)
日南フェニックスロード
海が青くてめっちゃ綺麗(n回目)
そのまま宮崎県の海岸沿いを南下する予定でしたが、突然の通行止め。ガソスタの店員さんに聞いたら2年前から通行止めだとか。迂回してかなり時間を持っていかれました。
湯遊ランドあいら
本当はこの日のうちに佐多岬まで行く予定でしたが、えびの高原の登山に時間を割いたり、通行止めを迂回したりとで目的地の手前で宿泊。宿泊+温泉込みで4000円。本来は研修室らしく、とても広い。異常なまでに広い。これ1人で使って4000円でよいのでしょうか。ゲストハウスと違って完全個室の上にバストイレ付きで、九州旅行中圧倒的一位の高コスパ宿です。
コンビニが遠くてしかも途中でインカムを落とし、街灯もない真っ暗闇の中必死にインカムを探したのも今となっては楽しい思い出です。
3月14日(木)
佐多岬ロードパーク
佐多岬までの道中なのですが、目に入る海島雲の景色のひとつひとつがあまりに綺麗すぎて何度も立ち止まり写真撮影してしまい、全然前に進めませんでした。
佐多岬
本土最南端、佐多岬。道路や周辺施設もきれいで新しく、観光地として力を入れているのか佐多岬周辺もすごい勢いで工事していました。
展望台からの眺望は説明できないくらいの絶景です。360度パノラマの海、島、山、太陽。感動のあまりしばらく動けず佐多岬に居ました。まさに未体験HORIZON。ずっとここで水平線の果てを眺めていたかった。マジでまた行きたい。
桜島
到着とほぼ同時に桜島先輩が爆発しました。バイクに火山灰が付着(´;ω;`)
道の駅 桜島 火の島めぐみ館
極上カンパチ刺身定食(1000円)
カンパチの大きさも厚さも豪快でかなりのボリュームと満足感がありました。レモンをかけて食べると爽やかな酸味が脂の濃厚な旨味を引き立ててより一層おいしくいただけます。鹿児島産のカンパチには信頼しかなくなった。
想像してみてください。この肉厚で脂トロトロな刺身に少しレモンを絞り醤油に付けて口に運んだ時、口の中に広がる濃厚で爽やかな風味を…新鮮で引き締まった身を噛みしめる食感と、その度に吹き出してくる旨味を...
そのまま桜島をぐるっと一周。これは桜島を反対側から見た時の景色です。
熊本 かつ美食堂
桜島から高速に乗って熊本へワープ。熊本と言ったら馬刺しということで馬刺しを提供してくれる定食屋へ。
馬ホルモン煮込み(980円)
馬のホルモン煮込みは牛よりも肉厚でワイルドな風味でした。
馬刺し(1200円)
馬刺しはとても柔らかく臭みが全くなかったです。飲める馬刺し。強い。
たてがみ(500円)
しっとりして歯応えのある脂ののった...何だコレ...?
馬ハツ刺し(880円)
ハツ刺し自体が初めてでした。ツルツルしててレバーコンニャクみたいな感じ。
ゲストハウス ティガ
宿泊2500円。仕事の都合で熊本に来て1か月以上個室に滞在している方がいらっしゃるとか。この春大学生になる青年と同室になり鹿児島から神奈川まで自転車で引っ越す旅の途中という話を聞いて若さには敵わないと思いました。私も20代のうちに色々と挑戦したいです。
熊本アーケードの仙台感。
麺屋軌跡 鯛塩ラーメン(750円)
3月15日(金)
熊本⇒島原⇒雲仙⇒佐世保
熊本フェリー
熊本フェリーターミナルから2500円、30分で島原に到着。途中で広島から来ていた消防団のおっちゃんに声をかけられました。バイクは年をとってからも楽しいとのことです。フェリーは最近のもので船内も船外もピカピカでした。
雲仙地獄
有名なので来てみましたが、別府の地獄巡りほど特色的ではなく比較的狭かったので、歩いて数十分で回ることができました。野良猫と遭遇して戯れたのが思い出です。
オチはない pic.twitter.com/EZXwN8mPLq
— ぶ (@butyouare) March 14, 2019
仁田峠
通行料100円の一本道。カーブで対向車に怯える必要がないというのは新鮮な気分でした。当然ながら景色も良くて、阿蘇山と違って山だけでなく海と島に囲まれた島原一帯を見晴らすことができます。雲ひとつない気持ち良い天気でした。
諫早湾干拓堤防道路
雲仙から佐世保方面に向かう途中にある海上道路。その長さ約8km。信号も一切ない直線道路で車も少なくて気持ちよかったです。途中にある休憩所で写真を撮影しました。
諫早方面
道の駅 彼杵の荘(そのぎのしょう)
すっかり道の駅に食事を頼る用になってしまいました。こちらも阿蘇と並んで、国土交通省が平成27年度に選定した重点「道の駅」です。売店には海産物・農産物が充実しており、からすみや焼きあごなどの長崎の名物が集まっていました。無料のお茶がメチャクチャ美味しかったです。
くじら釜飯(390円)
うに山盛り(1000円)
ハウステンボス
ここからいよいよ始まります、佐世保編。こちらは推しの写真集の舞台となった聖地です。名探偵コナンの第342話「ハウステンボスの花嫁」の舞台にもなった有名なテーマパークですね。ちなみに私の推しもコナンが大好きだったのでハウステンボスを写真集の舞台に選んだらしいです。本当は中に入りたかったのですが入場料7000円と聞いて諦めました。
峰坂 平戸往環
推しの写真集の撮影地。「坂道のアポロン」のロケ地にもなった坂です。場所が非常に分かりづらく、スマホで調べているところを現地人のライダーに助けていただきました。峰坂公民館の近くです。
No.77
No.78
No.79
海きらら
こちらも推しの写真集の舞台となった水族館。1440円で中に入れます。
No.49
No.50
No.51
No.52
写真に付けているNoは諏訪ななかさんの写真集「7ct -Nanacarat-」のページ番号です。写真集のページと写真を並べて遊んでいたため変なトリミングになりました。めちゃくちゃ良い写真集ですし電子書籍版も売っているので興味のある方は是非ご一読ください。この写真集がなかったらこんなに佐世保と九州を楽しめませんでした。ありがとう7ct。 ありがとう諏訪さん。
石岳展望台
こちらも推しの以下略。「ラストサムライ」のロケ地にもなっている展望台です。夕日が綺麗らしく、本当は日没まで粘りたかったのですが雷雨が来ており、雷の中で展望台にいるのは流石に危険だと感じたためホテルに戻りました。
No.56
No.57
これが佐世保の景色…日本の西の果て、日の没する地…
佐世保バーガー ビッグマム
駅前のアーケード街にある、地元では湯名らしい佐世保バーガーのチェーン店。店頭に設置された艦娘のキャラスタが気になります。店名の四皇となにか関係が…?
佐世保バーガー単品(700円)
ありえん美味い。余裕で2個くえる。ソースがとても美味しいです。
東横イン
長崎周辺にはゲストハウスやライダーズハウスが少なく、ついに普通のビジネスホテルに宿泊してしまいました。敗北です。6300円。
ちなみにこの日はμ'sの園田海未ちゃんの誕生日!記念で回した11連で人生初のUR3枚抜き。ひとりでめちゃくちゃ盛り上がってましたw海未ちゃん可愛すぎか…?
3月16日(土)
佐世保 戸尾市場街
至って普通の商店街。推しの以下略。朝イチで行く予定だった公民館が朝9時からの営業だったので、この日は遅めのスタートとなり、時間をつぶすために商店街を散策しました。
No.82
神崎鼻公園
九州旅行の目的地の一つ、本土最西端の地。最南端の佐多岬と比べると公園感が強く、途中の道も漁師の波止場を抜けてやっと辿り着けるなど観光地的な雰囲気は余り感じませんでした。
佐多岬と合わせてエグゾディアの足パーツ2枚ゲット。
松浦 海のふるさと館
道の駅的なところです。平戸港の新鮮な魚を直売しておりナマコとかも生きたまま普通に売ってます。かなりお腹が減っていたので刺身をで購入してそのままいただきました。長崎県のアジは身が厚く臭みがなくてマジで美味です。
これは最前着座で松浦の彼氏面をするオタクがカエルになってしまった戒めの像。
松浦駅
私の推しが演じる松浦果南の名を冠した駅。Aqoursキャラの中で駅名として実在するものは松浦駅と小原駅と高海駅だけみたいです。せっかくなので記念撮影。
松浦駅で遭遇したネコちゃん達。お腹を空かすために30分くらい遊んでいました。長崎県は人懐こいネコがいっぱいいて良いですね。
松浦魚市場
通りすがりにちょっと視界に入っただけなのに、あまりのパワーネームに負けて思わず撮影。
ドライブイン鳥
ここから佐賀県編に突入。伊万里を突っ切って目的地、ドライブイン鳥へ。
ドラ鳥はゾンビランドサガの聖地です!
入り口付近には色紙や声優のサイン入りポスター飾られています。田野さーん!!!
店内の様子。土曜の14時だというのに結構混んでおり二階に案内されました
一番定食(1030円)、せせり(580円)
鶏肉はプリプリで美味。鳥飯と鳥スープは普通でした。
アニメイト モラージュ佐賀
「アニメイトがある=街の中心部」という経験則に従ってまずはアニメイト。駅から離れた普通のショッピングモールでした。
ドライブイン鳥のTシャツが売っていたので購入(ఠᴗ<)☞ このムカつく顔した鳥のTシャツは友人にプレゼントしました。
佐賀駅周辺
熊本で痛い目を見たので遠めの駐車場に止めて徒歩で散策。かなり閑散としていたので、普通にバイクで散策してよかったです。
プラザ656
佐賀城の城門
ライブハウスSPIRITS
意外と距離があって徒歩の限界を感じました。一通り見終えるころには日が落ちてしまっていました。
ホテルAZ
1泊4500円。土曜だからか佐賀駅周辺のホテルが全部埋まっており、駅からバイクで20分の格安ホテルへ。このホテルAZ、九州全域に存在しており価格設定も4500円で一定。これまでの道程で何度も見かけており、どんなもんか気になっていました。中身は至って普通のビジネスホテル。朝食付きは微妙にありがたいです。
3月17日(日)
唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社 唐津支店本館)
この日もゾンビランドサガの聖地巡り。まずは巽幸太郎の屋敷!
唐津駅北口 赤獅子
唐津市ふるさと会館アルピノ
ゾンビランドサガのコラボグッズも売っていたので、ここでおみやげを購入。
虹の松原
写真は側道ですが、こんな感じの道が4kmくらい続きます。本道は松がアーツのように頭上を覆っていて、松の葉の木漏れ日の輝きが幻想的でした。
マリンメッセ福岡
2018年7月7日のAqours3rdLiveTour千穐楽が開催された思い出の地。立ち寄ってみたらNEWSのライブやっていました。右下の写真はAqours3rdLive福岡公演の様子です。
Aqoursの3rdライブ福岡1日目は豪雨で色々ありましたが、私は2列目でWBNWを目に焼き付けたりと色々と思い出に残るライブでした。心に刻むんだ、僕らのことを。
🌟Aqours 3rd LIVE TOUR 福岡公演1日目🌟
— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) July 7, 2018
⁰福岡公演初日無事終了致しました。⁰また本日は沢山の方にお越し頂き本当にありがとうございました!
明日はいよいよ3rdライブツアー千秋楽です!みんなで創り上げてきた物語、最後まで盛り上がっていきましょう🎶⁰#lovelive pic.twitter.com/sXlRIimMsy
伊都きんぐ
バイクを駐車して博多・天神市内を散策。博多はこれで3回目です。
7月に来たときは季節限定で購入できなかったどらきんぐ生にリベンジ。丁度糸島から届いたところでした。(写真撮り忘れ)
ぶつぶつジャム。特に意味はない。
博多とんこつラーメン伍
以前に行ったことのあるラーメン屋へ。餃子がメッチャ美味くてオススメです。。パリパリの皮と羽根にニンニクの効いた肉汁あふれるジューシーな具がマジで美味い。
ラーメン(680円)
餃子(320円)
北九州 小倉
フェリー出航までに時間があったので、時間をつぶすために駿河屋を求めてやってきました。
駿河屋が入っているビル、「あるあるCity」。テナントの9割がオタク向けという実質介護施設。
ぼくが考えた最強のテナントみたいなラインナップ。秋葉原をビルにするとこれになる。住みたい。
マチアソビCAFE
Fate/stay night [Heaven's Feel] のコラボカフェの隣で原画展を開催していました。ライダーはいない(´;ω;`)
セイバーオルタ!
アーチャー!!
お仕事中のヘラクレスくん!!!!!!!
門司港
九州最後は行きと同じ名門大洋フェリー。往路のフェリーよりも内装が新しかったです。なんとこの日は偶然にもゾンビランドサガの1stライブ、しかもWeb配信しているということでフェリーの中でずっと見ていました。残念ながら最後のMCの途中で圏外に。
これにて九州旅行は終了です!お疲れ様でした!!!
3月18日(月)
家に帰ろうと思ったんですけどねぇ…
駿河湾沼津SA
沼津、来ちゃいました。
西伊豆スカイライン 土肥駐車場
フェリーを降り、大阪から高速で6時間くらい走った後の西伊豆スカイラインはかなりしんどい。もう日が暮れそうになってますね。
達磨山
九州で散々山とか展望台に足を運んだので、沼津の景色も見たくなっちゃいました。山頂が結構遠くて疲れますが景色はマジで最高!淡島や沼津港だけでなく、修善寺方面の虹の郷や狩野ドームまで見晴らせます。
満月2
電車が見える居酒屋で晩御飯。
ラーメンセット(860円)
そのまま万葉の湯に行って風呂入って仮眠。
3月19日(火)
伊豆の国パノラマパーク
ここで友人2人と合流し聖地巡礼。劇場版からAqoursにハマった友人の聖地巡礼案内みたいな感じ。
卍解感ある。5thライブ当選しますように、なんて祈らせてもらいました。
葛城山は景色もキレイだし足湯とかあるのでオススメです。
ワークマン 大仁店
あいきゃん推しのO川君の靴が崩壊していたのでみんなでワークマンに行きました。バイク乗りにとってはワークマンは安いし機能性高いしでかなり信頼している存在です。
淡島
この日は淡島ホテルでランチ。淡島には何度も足を運んでいますが、淡島ホテルに入ったのはこの日が初めてでした。
淡島ホテル
フロントマンに案内されて中へ。広いロビーと豪華な雛壇に圧倒されながらフカフカのクッションに沈められました。
食堂へ。
淡島ホテル シャイニーランチ(1万2000円)
マグロと金目鯛とウニとキャビアとサザエのオードブル。野菜がめちゃくちゃ美味い。
今日もパンが美味い。
メインのカレー。伊勢海老、国産牛、アワビ、フカヒレ的何か、堕天使の涙、ズワイ蟹、松茸が入ってます。食べながら思いましたがこれで1万2千円は安いかもしれませんw
食後にデザートとコーヒーをいただきシャイニーランチを堪能しました。
いきものひろばに行ってあせろらちゃん探し。貴重なエサやりタイムをカメラに収めることができました。
淡島水族館のコブダイニキ!
この辺で淡島を離脱。
深海水族館
深海水族館もこの日が初めて。外から見るよりも広くて結構ゆっくり楽しめました。
阿蘭陀館
久しぶりの阿蘭陀館!平日だというのに混んでいました。カレーでお腹いっぱいなのでアイスコーヒーをいただきました。
サンシャインCAFE
死のコースターガチャ開幕…そして撤退…
よく見たら輝きの字が違うw
魚がし鮨
沼津港でなく駅の付近にある魚がし鮨。結構な回数来てますがいつ来てもネタはデカいしめちゃくちゃ美味い。しかしそれ以上に単品で頼む生うにがマジで犯罪的に美味い。10日間に渡る長旅を締めくくるにふさわしい夕飯でした。
帰宅
くぅ〜疲れましたwこれにて完結です!
事故も怪我もなく帰ってこれて良かったですマジで。
まとめ
初日以外は天候に恵まれました。3月という季節柄によるものか若干空気が白んでおり、山を見るのは夏の方が向いているかもしれません。キャンプ用にテントと寝袋を持って行ったものの、九州とはいえ3月なので最低気温が10℃を下回る日が続き、結果的に1度もキャンプをしませんでした。積載の大部分がキャンプ用品だったので、最初からキャンプを諦めておけばもっと余裕が出来たと思います。夏場はキャンプしたいですね。
九州は全県周りましたが、個人的に一番好きな街は長崎県の佐世保市でした。海と山と島があり、広い道路と商業施設、静謐なアーケード、米軍基地、佐世保バーガーと、観光と生活の両面で魅力的な町でした。今回のツーリングでは、大分市や宮崎市、長崎市などの県庁所在地である市街地には行けなかったので、いつか別の機会に観光したいと思います。九州全体としては、平日の移動が多かったせいか、広い道路に対して交通量が少なく快適に走行することができました。海があり、山があり、島があり、温泉がありと、自然豊かな土壌に恵まれた素晴らしい環境でした。またいつか九州を1周したいです。
ツーリングスポットとしては、大分熊本のやまなみハイウェイ・阿蘇パノラマラインの牧場の中を走っているような高原の景色と、宮崎の日南フェニックスロードから見える海岸沿いの青い海とそれに面した崖が印象に残っています。景観道路以外では、本土最南端の佐多岬と、佐世保の石岳展望台から臨んだから360°パノラマの景色が絶景でした。
聖地巡礼の観点でも、ラブライブ、ゾンビランドサガ、めだかボックス、推しの写真集と4つの観点で九州を楽しむことができました。そもそも九州には飛行機で博多にしか行ったことがありませんでしたが、今回のツーリングで九州の魅力を堪能し、また、ツーリングの楽しさ、聖地巡礼の楽しさを再発見することができました。次回の九州はゾンビランドサガのライブで佐賀県を訪れる予定です。
こうして振り返るにあたって、やっぱりGoogleマップのタイムライン機能が便利だと感じました。総移動距離2762㎞、宿泊費22880円、交通費約54000円、食費お土産その他諸々込みで合計約15万円くらいでした。ちなみに旅行が終わった翌日、洗車に行こうとしたら後輪タイヤがパンクしていました。家に着くまで耐えてくれてありがとうバイク。
次は2019年8月に北海道へ行きます。
5thライブ感想
完全に自分用のメモ。
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 5th LoveLive! ~Next SPARKLING!!~
感想。
卒業式でしたね。
劇場版の文脈から別れとか変化をベースにしたライブになるとは覚悟していたのですが、心も身体もひたすらにしんどい。波が砂を攫っていく静かな喪失感というか虚脱感というか、心に穴が開いている感覚が立体的過ぎてただひたすらに悲しかったです。
なんでこんなにも悲しかったのかというと、たぶん理由は2つあって、5thライブが
- Aqours9人に閉じたものであったこと
- 「シンクロ」スタイルを超えたこと
を悟ってしまったからだと思います。
感想なんて「しんどい」の一言で済ませておいてあとは言葉にできない気持ちを想い出の片隅にとどめておくのが正解なのかもしれないですが、このまま心を削って忘れていくのも嫌なのと、すわわぐらむで心が励起したので陳腐化を恐れず記事に残しておこうと思いました。
Aqours9人に閉じたものであったこと
いつもの「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」で始まらず、「梨子の想い、千歌の想い」(?)でしんみりしたキャラ紹介から始まりました。
MCと発表が極力排除された5thライブ。今回の5thライブは、劇場版で一区切りとなった物語のライブ、卒業式、あるいは通過儀礼がコンセプトだったように思います。それもアニメの3年生の劇中での卒業だけでなく 、1,2年生含めてAqours9人のアニメのストーリーからの解放に別れを告げるための儀式。
Twitterで実質ファイナルライブというワードをちらほら目にしましたが、まさにその通りだと思います。アンコールに配置されたユニット卒業ソング3曲からもう絶対卒業するマンの意志を感じました。
そしてまたダブルレインボーの話になってしまうのですが、自然界では時として2重の虹が架かることがあります。
普段見えている光の強い虹は主虹といって赤色が外側、紫色が内側のスペクトルになるのですが、太陽光が強いと主虹の外側に副虹が架かりダブルレインボーになることがあります。副虹のスペクトルの色順は主虹の逆順になります。
で、このダブルレインボーはハワイとかではよく発生するらしいのですが、ハワイでは『卒業』と『祝福』という意味が込められているらしいです。
『卒業』は「あなたのこれまでの頑張りを労う」という意味を、
『祝福』は「これからあなたに幸せが訪れる」という意味を持っています。
ダブルレインボーには、「今までよく頑張りました。これからあなたは新しいステージへ行くことになります。いいことがあります、大丈夫」という意味があるらしいです。
ラブライブ!サンシャイン!!
— 伊波 杏樹 (@anju_inami) June 9, 2019
Aqours 5th LoveLive!
~NEXT SPARKLING!!~
Aqoursはこの9人。
たくさんの時間を
過ごしてきたからこその
大好きが、溢れた。
もっともっと世界中に
Aqoursを届けに…!!
ほんと、素敵な時間を
ありがとうございました🍊
高海千歌 役 伊波杏樹#Aqours5thLoveLive pic.twitter.com/vsnZ1T8Aks
ダブルレインボーじゃん。。。
上にかかってる虹、僕道の時は普通に赤色が外側の主虹の配色だったのにネクスパの時だけダブルレインボーにしてました。
ネクスパの時に九段の虹の階段を昇って「Over the Rainbow」を物理的に再現するのもヤバかった。5thのキービジュアルを思い出します。
「Next SPARKLING!!」自体が「WONDERFULSTORIES」と対をなす副虹の曲ってのも前の記事に書いた通りです。
ライブタイトル「Next SPARKLING!!」やライブでの演出が示す通り、ダブルレインボーすなわち「卒業」と「祝福」をテーマにしたライブだったというように感じました。この卒業をテーマにした5thライブそのものがAqours9人に閉じたものだと感じた理由は3つあって、
①MCや告知を排除したものであったこと
②ファンにまで卒業を強制するものではなく「Aqoursはここで一旦一区切りで卒業するけど、ついてきてくれますか?」のような問い掛けを投げているように思えたこと
③そしてAqoursの卒業をファンが見守る構図にした方が美しいと個人的に思ったことが理由です。
4thのように完全に10人目に向けたメッセージをテーマにしたライブではなく、見守っててください的な。極論を言ってしまえば、4thは10人目がいないと成り立たなかったけれど、5thは10人目がいなくてもAqours9人さえいれば成り立っていたのだと思います。AqoursとSaint Snowのラブライブ決勝延長戦のように。特にネクスパ前の円陣はカメラも入り込めず誰もその表情を見ることができない、閉じたものとして象徴的だったのかなと思います。
客席がブチ上がった2曲目スリワンもファン向けというよりは、僕道→スリワン→青ジャン→スカジャという、「道と旅」繋がりのセトリの意味合いが濃かったのかなーと。Daydream Warriorを入れてくださったご慈悲は一生忘れません。あとアンコールで客席に架かった虹については敢えて言及しません。その場にたまたま居てアドリブで合わせただけの私が美談として語るのは無粋だと思いますので。
「シンクロ」スタイルを超えたこと
4thでの「想いよひとつになれ」がメディアにも取り上げられ、「シンクロ捨てた」という認識が広まったというか、表面化したというか。5thライブでシンクロを超えたと思った点が以下の2つです。
- Hop? Stop? Nonstop!を私服ではなくオリジナル衣装で演じたこと
- キセキヒカルをやらなかったこと
Hop? Stop? Nonstop!を私服ではなくオリジナル衣装で演じたこと
Aqoursがこれまでオリジナル衣装を出してきたのは、2ndでの円盤特典学年曲「空も心も晴れるから」「G戦場のシンデレラ」「Waku-Waku-Week」と、3rdでの円盤特典ソロ曲9種。アニメーションで衣装があるのに敢えて異なるオリジナル衣装を出してきたのは今回が初です。
ここもシンクロ云々というよりは、逃走瞑想メビウスループ→予測不可能Drivingというある意味逃避行の流れを綺麗に繋げるためでしょうか。連続してやる方が綺麗だし衣装を着替える暇がないのも分かりますが、逆に言えば思いつく理由がその程度しかない。私はてっきり9人がカバンを空にぶん投げて「Hop? Stop? Nonstop!」が始まると勝手に思っていました。シンクロよりも踊りやすさ重視とか、合理的で総合的な判断があったのだと思います。
キセキヒカルをやらなかったこと
シンクロを捨てたといえば、今回やらなかったキセキヒカル。尺的にはやる余裕があったはずなので、やる理由よりやらない理由の方が強かったという様に理解です。
キセキヒカルをやらなかった理由として思い当たるのは4つ。
①加藤達也さんと浦の星交響楽団の不在により4thよりも演出力が低下したものになること
②3rd福岡と4thで演じているため今回やらなかった君ここ同様にやりすぎと判断されたこと
③劇場版との切り離しすなわちシンクロを捨てるという明示的なメッセージとして敢えてOTNRに置き換えたこと
④そして最後が劇場版BD特典曲の存在。
5thが終わってしまった一方で、私は劇場版はまだ完全には終わっていないと思っています。その理由が劇場版BD特典曲の存在です。なんでわざわざオリジナルソングを追加したの?今からお前を殴るって言ってるようなもんだよね。どう考えても劇場版のメッセージの延長でヤバい曲くるでしょ。
下は、劇場版と5thはシンクロしていない別物ということを表したかった図。
2018年5月18日にキセキヒカルの視聴動画が公開されてから約1年が経ち、キセキヒカルと同時に視聴動画が公開された卒業ソングも遂に披露され、アニメ2期の円盤が2018年6月22日に発売されてからちょうど1年が経ちました。
個人的にも色々あったこの1年、Aqoursは3rdライブで度重なる衣装チェンジとかバク転とかシンクロの限界に挑んでいましたけど、4thライブのAqours Shipはそもそもアニメには登場してないし、劇場版では空白になっていたNext SPARKLING!!の終わり方だって5thライブでは再現というかAqoursらしさを模索して挑戦していたように思えます。
劇場版では「変化」に対してどう向き合っていくのか、ということを意識しました。
*引用:http://gs.dengeki.com/news/127028
劇場版のテーマにもある通り、Aqoursにとってもキセキヒカルリリース前後からのこの1年の内的な変化は大きかったと思います。
今のAqoursのスタイルを「シンクロを捨てた」というよりは、「シンクロを超えた」という意味で「超現実」という風に私は呼んでいます。超現実でググるとシュルレアリスムとかが出てきて、思いついたことをそのまま描写するという絵画技法がその言葉の定義になるみたいです。このような心象風景の具現化とは少し違うのですが、AqoursのライブはOver the Reality、現実を超えた現実を創るという意味で「超現実」というワードが私にとってしっくりきています。
まぁ超現実とかシンクロ捨てた云々は正直どうでもよくて、では真実は何かというと、正月のCDTVでキスマイ宮田さんが仰っていた言葉が全てなんですよね。
「アニメを忠実に再現しようという彼女たちの熱い気持ちが込められた作品、それがラブライブ!サンシャイン‼︎」
それは絶対消えないものだから。
最後に
メモなので特にオチはありません。いやなんか書こうかとも思いましたが、5thライブの前と後で比べた時に、私がやるべきこと自体は何も変わっていないので。
紙飛行機の話
5thライブ「Next SPARKLING‼」を迎えるにあたって、劇場版で度々登場した「紙飛行機」のメッセージ性について、自分なりの考えをまとめておこうと思います。
ラブライブ!サンシャイン!!における紙飛行機とは何なのか。
結論から言うと、
- 紙飛行機は3つある
- 千歌が投げた紙飛行機は今もどこかにある
という解釈をしています。
紙飛行機の分類
まずは作中で紙飛行機が登場するシーンをまとめてみます。
①2期1話「ネクストステップ」冒頭 夢の中
②2期OP 未来の僕らは知ってるよ
③2期1話「ネクストステップ」Bパート 夢の中
④2期1話「ネクストステップ」Bパート 学校
⑤2期13話「私たちの輝き」 冒頭・Bパート
⑥劇場版 冒頭
⑦劇場版 僕らの走ってきた道は… 劇中
⑧劇場版 Brightest Melody後 キセキヒカル前
⑨劇場版 NEXT SPARKLING!!前
⑩劇場版 エンドロール後
そしてもうひとつ、まだ紙飛行機になる前の形。
⑪2期12話「光の海」秋葉原UDX前
以上の合計11回登場している紙飛行機ですが、分類してみると実際には3種類の紙飛行機が劇中に存在していると考えられます。
Ⅰ. 子供千歌が投げた紙飛行機
アニメでは2期1話とみら僕劇中のみに登場しておりアニメだけだと何処から来て何処へ行くのか分かりませんでしたが、劇場版では冒頭で子供千歌が投げたシーン及び物語の中を飛ぶシーンが追加されました。
オリジナルサウンドトラックのトラック名
- 夢を飛ぶ紙飛行機(①2期1話)
- 想い出を飛ぶ紙飛行機(⑥劇場版冒頭)
にある通り、夢や想い出といった高海千歌の心象世界にも登場しています。あとこの紙飛行機を投げる時はいつも子供になってるし紙飛行機は鳥になります。
この紙飛行機を時系列で並べ替えると、
⑥劇場版 冒頭【投げる】
①2期1話「ネクストステップ」冒頭 夢の中
②2期OP 未来の僕らは知ってるよ
③2期1話「ネクストステップ」Bパート 夢の中
④2期1話「ネクストステップ」Bパート 学校
⑦劇場版 僕らの走ってきた道は… 劇中
⑧劇場版 Brightest Melody後 キセキヒカル前
⑨劇場版 NEXT SPARKLING!!前【落ちている】【投げる】
という流れで、千歌が子供の時に投げて虹を超えるくらい飛んだまま⑨劇場版ラストの浜辺に辿り着き、また千歌の手によって投げられました。この紙飛行機は後述するⅢの劇場版ラストの紙飛行機とは本質的に別物なので、このIの紙飛行機は今もまだ虹を超えた先のどこかを飛び続けているか、もしくは2019年6月8日のメットライフドームあたりに落ちているんじゃないかと思います。
Ⅱ. 2期13話の紙飛行機
これが一番シンプルで物理的な紙飛行機。
2期13話で千歌が浜辺から投げて学校に行きついたものです。
⑤2期13話「私たちの輝き」 冒頭・Bパート【投げる】【落ちる】
このシーンでは千歌の母の口から「昔の千歌はうまくいかないことがあると人の目を気にして本当は悔しいのに誤魔化して、諦めたふりをしてた。紙飛行機の時だってそう。」と、⑥の子供千歌が紙飛行機を投げるに至った時空が示唆されています。
Ⅲ. 0の紙飛行機
⑩劇場版エンドロール後、「はやくはやく」「ちょっとまって」「きたー!」と2人の少女の声が聞こえるシーンに突如として出現した、浜辺に書かれたAqoursの文字と東京で0票だった時の紙で折られた紙飛行機。2人の少女については舞台挨拶で酒井監督によって補足されています。
せっかくの機会なのでお話しすると、ラストシーンで女の子が2人登場しましたよね? TVアニメ2期の第7話で入学希望者が98人でしたが、あの2人を加えると100人になります。だからあの瞬間、千歌たちの夢は結実した――そんな願いをあのシーンに込めました。
確かに「小さい頃よく海水浴で来たなー。」って言ってるんですよね。沼津周辺が地元or出身という設定なのでしょう。
あの「Aqours......0」が印字された紙は⑪2期12話「光の海」秋葉原UDX前で千歌が「勝ちたい」という意思を手に入れると同時に手放した紙です。秋葉原UDXで解き放たれたあの紙が何らかの理由で形を変えて劇場版のラストで浜辺に至ったとするならば、紙は秋葉原で「浜辺の2人」の手に渡り、浜辺で投げられたor秋葉原から浜辺に向って投げられたと考えることが出来るでしょう。ラブライブ決勝で「WATER BLUE NEW WORLD」が披露されたあの日、秋葉原にいた2人といえば…
まぁこの描写があっただけで劇場版ラストの少女がこの2人かは分かりません。解釈を限定しないように構成されているのであくまでも仮説です。
そういえば、高海千歌も 「秋葉原で風に飛ばされた紙を拾った」のがすべての始まりでしたね。
この紙飛行機が登場する劇場版の最後の海のシーンはレンダリングに1400時間かけていますし、舞台挨拶やスタッフトークでわざわざ説明するほどなので、それなりのメッセージや設定が込められているのだと思います。
杉山:レンダリングというのは、録画した番組をDVDなどにダビングするような工程と考えていただければと思います。それが大体4分くらいのシーンに対して、1400時間かかりました。それでも、Aqoursの物語の締めに海をもってくるのならば最高のものを用意するべきだと考えて、時間を費やしています。
紙飛行機の解釈
アニメ2期終了時点では「紙飛行機」=「心」だと思っていました。
輝きに向かおうとする心。その心という解釈に、意思決定と行動選択、そして時間と空間という概念を加えて再び考え直すと、劇中の紙飛行機は「世界線」に近い概念なのではないかと思うようになりました。子供の頃に投げられ、千歌の夢の中や物語世界を飛び続け、その果てにあるただ一点に辿り着く空間的・時間的な一本の軌跡。きっと夥しい程のイフとバッドエンドがあった中で辿り着くたった一つの結末。飛行機を投げるということは世界線を決めるということのようにも思えます。
あるいはアニメで描写したかったのは「紙飛行機を投げたから飛んでいる」という単なる因果関係ではなく、「(あなたの)紙飛行機は飛んでいる、それはもう投げている」という気付きを与えるためのメッセージなのかもしれません。
『ラブライブ!サンシャイン!!』って、世界はいつもあるがままで変わらないように見えても、自分が変われば世界は変わるってことに気づく話なんです。
劇場版パンフレット 酒井監督インタビュー
「WONDERFUL STORIES」と「僕らの走ってきた道は…」
2期13話のと劇場版の時系列について、
・2期13話Aパート
↓
・劇場版本編
↓
・2期13話Bパート「WONDERFUL STORIES」
↓
・劇場版オープニング「僕らの走ってきた道は…」
という叙述トリックになっている可能性があると思っています。2期13話Bパートで旅立つ3年生の私服を見て思いついただけの単なる仮説ではありますが、既に私と同じことを考えている人がいらっしゃいました。こちらでかなり細かく考察されております。
私はもはや2期13話の「WONDERFUL STORIES」と劇場版OPの「僕らの走ってきた道は…」及びそれまでの一連の流れは、時系列の外にある公式MADくらいに今では解釈しています。
物理的な現実感と自分の心の現実感はちょっと別なんです。 あれは千歌1人の心の動きではなく、9人全員、浦の星の生徒全員の心の動きが、千歌に要約されているんです。それをあのような映像で表現しています。
(中略)
第13話のストーリとしては、千歌が「最初からあったんだ」と自分で答えを語るという構成にしましたけど。あの時起こっていることはひょっとしたら……。
ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメオフィシャルBOOK2 酒井監督
ひょっとしたら「WONDERFUL STORIES」と「僕らの走ってきた道は…」の時系列が、劇場版の後あるいは別次元の公式MADだったとしても
- 紙飛行機が3つあること
- 今もⅠの紙飛行機がどこかにある
という仮説が否定される訳ではありません。
ついでに酒井監督の言葉を借りるならば、Ⅰの紙飛行機が飛んでいるのは「物理的な現実」ではなく「心の現実」なのでしょう。そしてその「心の現実」は、5thライブによって「現実の現実」になろうとしています。
5thライブに向けて
3rdライブがアニメ2期をテーマにしたもの、5thライブが劇場版をテーマにしたものであるとするならば、3rdツアーが始まったちょうど1年後、ちょうど同じ場所で5thライブが開催されるのが偶然と思えませんでした。さらに3rdライブの最後の曲が「WONDERFUL STORIES」だったのも、もしかしたらこの5thライブを見据えて「僕らが走ってきた道は...」へ1年越しに繋げるためのセトリだったのではないかと疑ってしまいます。
いっぱいの思い出からは 流れるメロディー
あたらしい夢が聞こえる いつかまたはじまるんだよ
次のDREAMING DAYS
この歌詞で幕を閉じた 3rdライブ。 私にとっての「次のDREAMING DAYS」は、まさにこの5thライブ「Next SPARKLING!!」です。
おそらく劇場版で演じられた「Believe again」vs「Brightest Melody」というラブライブ決勝の延長戦も観ることができるでしょう。私も5thライブをただ単体として楽しむというよりは、やはり無意識のうちにこれまでのストーリーの延長線、3rdライブの延長戦として参加してしまうのではないかと思っています。セトリのストーリー性もさることながら、メットライフドームなんてどうやってもあの日の伊波さんのバク転を思い出すでしょ。そういう意味では5thからAqoursのライブに参加する方の新鮮な感想も聞いてみたいですね。
あと何度、Aqoursのナンバリングライブに参加できる機会が来るか分かりません。もしかしたらこれが最後かもしれない。μ'sが私にたった一つ与えてくれた教訓を忘れたくない。
始まったら終わってしまう。これまでのナンバリングライブがそうだったように、5thライブはひとつの死です。こんなにも分かりやすく死が待ち構えており、私はそれをまた乗り越えなければならない。今の私に出来るのは5thライブに全力で挑むことだけです。機会を失ってから後悔することがないように、積み重ねた想いや想い出を、現実も過去も未来も、持ち得る心の何もかもを砕いて燃やして輝きます。それが私にできる唯一の存在証明だから。